2023年5月5日午後2時42分、石川県能登地方でマグニチュード6.5、震度6強の地震が発生しました。その後も数十回と地震が続いている状況です。

地下深く眠る「流体」と呼ばれるものが原因と言われていますが、私自身、地震の専門家ではないので地震に関連する詳細については控えたいと思います。

ですが、住宅に従事する立場としては、意見を発することができるのでは。

オシダホームでは、パナソニックビルダーズグループの一員として「耐震住宅工法テクノストラクチャー」という技術を採用しています。順序としてまずは「家の安全性」を確保し、暮らしやすさにあたる「機密性・断熱性・耐久性」を検討し、その上でより心地良い「デザイン性」を考えるという家づくりの流れを実施しています。

許容応力度計算による基礎配筋

ここ富山においては、私たちの記憶に残るような大きな地震がないということが、どうしても耐震に関しては未検討、もしくは検討優先度が低いように感じています。

確かに隣接する石川、新潟、そして福井、長野においては、そこそこの規模の地震が記憶にありますが、富山においては、やはり無いですよね。

以前、地震研究の先生にお話を聞いたことがあり、活断層が存在するなら、いずれ必ず地震は起こるという内容でした。富山県内にも大小いくつかの活断層がありますので、将来的にも地震の心配はない、とは言い切れません。

向こう30年で震度6弱以上の揺れに見舞われる確率の分布図
上記分布図に主要な活断層を重ねてみた

まとめとしては、揺れの少ない富山でも短期間に数回の揺れを経験すると、その恐怖を体が覚えてしまうということがわかりました。住宅に及ぼす被害も最小限に食い止めたいと言う思いから、やはり引き続き耐震性能にはこだわっていきたいと感じました。
また、揺れそのものを軽減する装置も併せてご提案できればと思います。

一般の木造住宅と比較し、その揺れを最大72%軽減する制振ダンパー「テクノダンパー」

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